貫き通した純愛9
2つ目の事件というのは、実はこの二人、既に体の関係にもあったということです。
当たり前ですが、合意の上です。
当たり前ですが、二人は結婚を全体としています。
お互い愛し合っていれば、誰が止めることが出来るでしょうか。
恋愛を第三者が止めたり邪魔したりする権利がどこにあるでしょうか。
しかし、後々これが血で血を洗うような因縁の戦いに発展します。
全く関係ありませんが、お互い好き同士であれば、それを法律で縛るのはおかしいと思います、私は。
14歳の◯◯とか一時期流行りましたけど、愛を法律で縛ること自体が、健全な発育をしようとしている男女にとってはおかしいことです。
売買春とか、愛の存在しない男女関係は縛ってもいいと思いますが。
さて。
これが、ある日全てバレました。
要因は、あっぽがそれまでのやりとりを全て記録していたり、メールを保存していたため。
それを、あっぽが入浴中に母親が覗き見たことから判明しました(親権の範囲を逸脱しているので、親として当たり前という発言自体が違法です)。
その日の内に、身内中に広がっていったこの話。
当然、すぐさまだーさんにも、だーさんの母親にも伝わりました。
だーさんいわく、気違い沙汰のような物言いだったそうです。
何故かと言うと、周囲は二人の付き合いを認めていました(Gは除きます)。
しかし、母親が、本当に頭の悪いことにGに報告。
そこから、Gブチキレ。
すかさず弁護士のところに持ち込み、強姦罪で告訴すると言い出す始末(*年齢と、本人の言葉上、強姦罪は発生しません念のため)。
あることないこと、メールの内容を改変し、弁護士に伝え、告訴状を作り上げたそうです。
母親の方も、無理やりやらされただの何だのと、あっぽの喋ってもいない内容を嘘八百で代弁してくれる始末。
相変わらず、金に目が眩みまくってたようです。
あっぽは、ストレスから高熱を発し寝込んでいて何も知らない状態。
それでも、最後になんとか二人は電話をし『必ずまた会おうね、お互い負けないで・・・』と話し、一度完全に縁が途絶えました。
このあとしばらくの間、あっぽはだーさんがキチガイであって計画的に襲っていた、とか、睡眠薬を使って連れ込んだ、とか、縁が切れてよかった最低の人間、とか、散々なことを吹きこまれていたそうです。
もちろん、精神的に弱いあっぽは反抗できず、内心はともかく渋々言うことに従っていたそうです(二度と逢わないとか、連絡を取らないとか)。
そして、あっぽの携帯は没収解約され、受験終了時は違う携帯に変えられました。
だーさんは、弁護士を交えて戦う準備をしていたのですが、何日も経たない内にGにお呼び出しを喰らいました。
話の上では、きちんと謝罪をすれば告訴はしないでおいてやる、というような内容と、この先も連絡を取り合って良いということだったそうです。
だーさんは、絶対怪しいと思いながら、念のための覚悟を決めてGのもとに向かったのです。
そこに居たのは、Gと母親(あっぽの)。
そして、こう言ったそうです。
死んでみせろ。
この包丁で手首をかき切ってみせろ。
そうしたら告訴はしないでおいてやる、何もなかったことにしてやる、と。
だーさんは、切りました。
今でも、だーさんの手首にはこの痕が生々しく数本残っています。
Gと母親は、それを笑いながら眺めていたそうです。
そして、やっぱり死ねないのか意気地なしが、と言ってだーさんを追い出したのです。
だーさんは、止血しながら自宅へと戻りました。
そして数日後。
性病検査をして結果を送れ。
あっぽとの写真などをネットに公開しただろう、携帯とパソコンとハードディスクを壊して送ってこい、という連絡が。
完全にイッてしまっている言動や行動が散見されてきたそうです。
でも、だーさんは黙って従いました。
従わないことで、あっぽに危害が及んだら最悪だと考えたからです。
仕事を休んで性病検査に行き、仕事内容の入っているパソコンやハードディスク、デジカメ(何となく)も全て壊して送りました。
しかし。
今度はそれが素直すぎると、だーさんのかつての叔父のところへ行き。
やっぱり告訴しようと思うんだけど?と。
でなければ、示談金で300万でどうよ?と。
この時点で、面倒事(というか人付き合い)の嫌いな叔父は、高い買い物だと思って払ってしまえ、と他人事に投げやり。
それを聞いただーさんの母親も、払って縁を切ってしまえばそれで終わりでいいではないか。
あっぽがこの先どうなろうとも知ったことではないではないか、と。
この時点で、だーさんもあっぽも、完全に孤立無援の四面楚歌というやつです。