貫き通した純愛1

2013年10月03日 19:37

これは、実話を元にした創作です。

半々程度の扱いだと思ってください。

登場するメインの人物は、だーさん・あっぽ・それぞれの家族です。

かなり長い話であり、読んでいても喜ばしい物ではない部分が多々あります。

本人同士も、かなり辛かった出来事なので、今でもお互いにその話はしないと言うことで結論が出ています。

私自身、ちょっとここは書けない・・・という点は、飛ばしたりぼかしたりしています。

尚、この話の中で起こった犯罪に関しては、全て解決済みなので御安心・御了承下さい。

 

話は、今から何年も前のことです。

あっぽが高校受験生、だーさんが社会人だったころ(今も社会人ですが)なので、もう6~7年くらい前でしょうか。

あっぽは、ある男性と出会いました。

もちろん、だーさんです。

実はこの二人、遠縁に当たる血族なのですが、実際に逢うのはこれが初めて。

そして、すぐにお互いの趣味(アニメやコミックなど)で意気投合しました。

 

とは言ったものの、お互いに住んでいる場所は非常に離れていたのです。

片方は関東、もう片方は本州の端っこ。

いつでも会いに行けるような、そんな気軽な距離ではありません。

 

でも、当時はすでに携帯電話全盛期。

今のようにLINEなどの無料通話はなくても、登録した番号同士での通話割引などを利用して、二人は毎日メールや電話をしていました。

些細な内容です。

今日起きたこととか、おもしろかったこと、アニメの話。

他愛のない内容。

でも、二人はそれだけでも充分に嬉しかったし、楽しかった。

この二人は、それぞれに心の傷を抱えていたのです。

だから、こんな些細な話でも、話すことが出来るだけ、聞いてくれるだけで嬉しかったそうです。

今では毎日顔を合わせていて、些細な他愛のない話で二人は笑いあったりしています(私は蚊帳の外ですが)。