貫き通した純愛1
これは、実話を元にした創作です。
半々程度の扱いだと思ってください。
登場するメインの人物は、だーさん・あっぽ・それぞれの家族です。
かなり長い話であり、読んでいても喜ばしい物ではない部分が多々あります。
本人同士も、かなり辛かった出来事なので、今でもお互いにその話はしないと言うことで結論が出ています。
私自身、ちょっとここは書けない・・・という点は、飛ばしたりぼかしたりしています。
尚、この話の中で起こった犯罪に関しては、全て解決済みなので御安心・御了承下さい。
話は、今から何年も前のことです。
あっぽが高校受験生、だーさんが社会人だったころ(今も社会人ですが)なので、もう6~7年くらい前でしょうか。
あっぽは、ある男性と出会いました。
もちろん、だーさんです。
実はこの二人、遠縁に当たる血族なのですが、実際に逢うのはこれが初めて。
そして、すぐにお互いの趣味(アニメやコミックなど)で意気投合しました。
とは言ったものの、お互いに住んでいる場所は非常に離れていたのです。
片方は関東、もう片方は本州の端っこ。
いつでも会いに行けるような、そんな気軽な距離ではありません。
でも、当時はすでに携帯電話全盛期。
今のようにLINEなどの無料通話はなくても、登録した番号同士での通話割引などを利用して、二人は毎日メールや電話をしていました。
些細な内容です。
今日起きたこととか、おもしろかったこと、アニメの話。
他愛のない内容。
でも、二人はそれだけでも充分に嬉しかったし、楽しかった。
この二人は、それぞれに心の傷を抱えていたのです。
だから、こんな些細な話でも、話すことが出来るだけ、聞いてくれるだけで嬉しかったそうです。
今では毎日顔を合わせていて、些細な他愛のない話で二人は笑いあったりしています(私は蚊帳の外ですが)。