記事のアーカイブ

貫き通した純愛14

2013年10月08日 17:53
私リューネは、これまでの流れを全く知りませんでした。 普通に職場で適当にサボりながら、のんべんだらりと暮らしていたとき。 だーさんから一本の連絡があったのです。 内容は非常に簡単でした。 うちらと一緒に住まないか?と。   正直、私はどうしたものかと迷った部分があります。 私の持っている資格では、行く先で仕事が無いかもしれない。 ましてや、知らない地域。 でも、まぁそういうのもありかな?と多分10秒くらいで判断して、オッケー出しました。 すぐに職場を辞め、荷物を全て整理して、その日を待ちました。   そしてその日。 自宅玄関前で、クラクションが鳴らされました、もちろんだーさ

貫き通した純愛13

2013年10月08日 17:12
事はそんなに簡単には治まりませんでした。 この時点で、Gも母親も、あっぽには近付いてはいけないという命令が下されていたため、安心していたのも無理は無いことです。 しかし、そこで更に思わぬことをやらかすのが、キチガイというものです。 そう、四六時中あっぽに警察官やガードマンがくっついているわけではありません。 ましてや、注意文が出されているとはいえ、あっぽの祖母も味方とはいえません。   祖母が、あっぽの留守中にGや母親を招き入れたり、事もあろうにあっぽの部屋に入れたりしていたのです。 何と言いましょうか、家系的にキチガイです。   ある意味、あっぽの将来も心配な点でもありま

貫き通した純愛12

2013年10月06日 19:48
書いてるとすごく疲れます(ぼやき)。 何も、一気に書き上げなくてもいいのですが、時間がある以上書きたくなってしまう性分です(だから何ってかんじでしょうが)。   さて。 だーさんは、今までの恨み辛みその全てを込めて、告訴しました。 内容は省きますが、G側の驚きは相当のものだったそうです。 連日のように行われる事情聴取。 だーさんは、職場にも現在の事情と状況を伝えてあり、有給を取っていたので難なく伝えきれたそうですが。 G側はそれどころではなかったそうです。 職場にも現れた警察官。 当然驚愕に包まれる職場。 そして・・・。 Gは当然、元々だーさんに対して出す予定だった告訴状を見せたそう

貫き通した純愛11

2013年10月06日 19:07
だーさんは、周囲を見限りました。 もともと、だーさんは周囲の人間を信用していませんでした。 好きなように人生を弄ばれ、進みたかった道へは学費を出してもらえず、食べたかったものは食べさせてもらえず、やりたかったことは全て制限され、24時間監視され続けられる生活、そんな環境の中で、他者を信用しないで生きてきただーさん。 頼れるものは自分だけだっただーさん。 それでも、血が繋がっているからと見限らないでいた優しさをも持っていただーさん。   でも、今回ばかりは別でした。   だーさんは、逆に告訴を行い、G達と直接対決することにしたのです。   当然、あっぽにもその話は行

貫き通した純愛10

2013年10月05日 20:06
だーさんは、それでも弁護士のところへ向かい、対策を講じました。 弁護士いわく。 明らかに、向こうのやっていることはおかしいと。 告訴させても、こちらには勝てるだけの要因(傷害罪とか脅迫罪など)が揃っているのだから、払っては駄目だ、と。 それに、そう言った行為があっぽに対してあったのなら児童虐待で通報できる、と(今ほど盛んではなかったのですけど)。 当然、だーさんはそれを飲み、告訴に対して構えるつもりでした。   しかし。 ここで立ちはだかったのが、身内の壁です。 叔父も母親も、払ってしまえばいいの一点張り。 これ以上人間関係をかき回さないでほしいと。 お前じゃ絶対に勝てないと。 そこ

貫き通した純愛9

2013年10月05日 19:39
2つ目の事件というのは、実はこの二人、既に体の関係にもあったということです。 当たり前ですが、合意の上です。 当たり前ですが、二人は結婚を全体としています。 お互い愛し合っていれば、誰が止めることが出来るでしょうか。 恋愛を第三者が止めたり邪魔したりする権利がどこにあるでしょうか。 しかし、後々これが血で血を洗うような因縁の戦いに発展します。   全く関係ありませんが、お互い好き同士であれば、それを法律で縛るのはおかしいと思います、私は。 14歳の◯◯とか一時期流行りましたけど、愛を法律で縛ること自体が、健全な発育をしようとしている男女にとってはおかしいことです。 売買春とか、愛の存

貫き通した純愛8

2013年10月05日 19:20
今振り返っても、あすこに住んで生きていた時期とあの事件から暫くの間が何よりも辛かった、と、あっぽは涙ながらに言います。 だーさんですら、あっぽをさらって駆け落ちしようかと考えていたくらいのことです。   その事件は、実は2つあります。 1つ目は、ある夏の日。 俗にいうコミケが開催された日です。 あっぽとだーさんは、二人で会場へと向かい、コミケを満喫していました。 その後、秋葉原へと向かい昼食を取ったあと。 あっぽは急に疲労からか、店内で眠りに落ちてしまったのです。 さすがに焦るだーさん。 前日まで非常に調子が悪かったことや、風邪薬などを飲んでいたことは知っていたのですが、休憩に入った

貫き通した純愛7

2013年10月05日 17:57
あっぽとだーさんは、暇さえあれば連絡を取り合っていました。 三ヶ月と経たないうちにメールのやり取りだけでお互い500件以上。 つまり、送受信合わせたら1000件以上という計算です。 それに加えて、電話は短くても30分、長いと3時間以上も話していました。 お互い、本当に些細なことと、あっぽの周囲の重いことだけしか喋っていないのに。   やがて、あっぽは元々尊重していただーさんの言葉に深く影響されるようになっていきます。 何故なら、だーさんの境遇があっぽとよく似ていること、あっぽが少しでも気が楽になれるようなことを言葉を選んで伝えてくれること。 それは、あっぽにとっては何もかもが初めての

貫き通した純愛6

2013年10月03日 21:38
今日はここまで書いて終わりますね。   前回の続きです。 だーさんが、あっぽを助けようと思った理由。 単純に好きになったから、だけではなく、過去の自分の生き写しのような人生を歩んでいるあっぽが、このままでは危ないと思ったからだそうです。   だーさん自身が、身を持って味わってきたこととそっくりなのです。 そして、こう思ったそうです。 自分がかつて辛い目にあったことから抜け出せた方法を伝えるために、そして、この子を助けて共に歩んでいくために、自分は生きてきたんだろう、と。   だーさんが、どんな半生を歩んできたのかというと。 だーさんには、当時両親が居ました。 でも

貫き通した純愛5

2013年10月03日 21:13
重い口を開いて、弱々しく、つたなく、あっぽの語ったこと。 それは、だーさんは、薄々気付いていたことと、そして、やっぱりかと確信に至ったことだったそうです。 端的に書くと。 ・学校で陰湿ないじめを受けていること(その為、学校内に友人は一人もいない)。 ・その割に、教員ウケが良いので余計に周りから人がいなくなること(一人弁当は当たり前)。 ・その為、誰も知り合いのいない学校を受験したいということ(この時点では親はそのことを知らない)。 ・母親や祖母は、話をまともに聞かないこと(特に母親は、再婚してから人格が変わった)。 ・塾に毎日行くことが辛いこと(塾内でも孤独)。 ・義父(以下Gとします。こいつ
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